特集
2020.01.03(更新日:2023.12.14)2,282 view

【海外】大自然に近すぎるサファリグランピング@アフリカ

【海外】大自然に近すぎるサファリグランピング@アフリカ

この特集をシェアする

海外のグランピングに行ってきました!
グランピングの発達は、アフリカにもあるといわれています。ヨーロッパの貴族たちが野生動物たちをハンティングするためにアフリカに行っていたとき、自然の中でゴージャスなキャンプをして泊まっていました。その宿泊形態がホテルの一種のように運営され始め、発達してきた経緯があります。そんなアフリカ・ケニアでグランピングを体験してきました! 

ケニア・アンボセリ国立公園に隣接するグランピングホテル、Kibo Safari Camp

仕事に疲れた私は、野生動物を見て癒されたい!という衝動に駆られ、アフリカに行くことにしました。
初アフリカだけど、コスパの最大化と気ままな旅の実現のためにパッケージツアーに参加せず、やりたいことを考えてみた。

その中の一つが、サファリで豪華なキャンプみたいな宿に泊まること。
まさに、グランピング。

ただ、とんでもない価格帯の宿も散見され、いまでもアフリカのグランピングは貴族の遊びなんだなあ・・・とうろたえていたそのとき、
コスパの良いまさにグランピングな宿を発見!

ケニアの南部キマナ市にある、アンボセリ国立公園に隣接する”Kibo Safari Camp
1泊3食付き、1部屋3万円台でキリマンジャロを拝め、水回りも清潔感があるし、口コミ評価とても良く、プール付き。
タンザニア国境にも近いからこのままタンザニアに抜けよう!と即予約を入れました。

アフリカのグランピングのワイルドすぎる環境

グランピングにはテントのような簡易な設備の中で半分野外に泊まるような、一般的なホテルに泊まることとは違う体験を期待しているものの、ここはアフリカ。期待を遥かに超えてきました

  • 宿につくまでがすでにサファリ

コスパ重視の旅のため、250USDと言われたタクシーを手配せず、マタトゥという小さな乗り合いバスで地元の人たちとワイワイしながら一緒に首都ナイロビから南下し、大きめの街で降りてそこでタクシーを捕まえる多少の荒業でKibo Safari Campに向かいました(結果2人で合計60USD程で到着)

大きい幹線道路から、その場でお願いした普通乗用車のタクシーで舗装されていない微振動極まりない道を突き進んで宿に向かう間に、サファリキャンプにもついていないのに早速動物たちが出迎えてくれました!

まずは子キリン。黒めのブチなので、おそらく日本でお目にかかることのできない”マサイキリン”だと思われる。
ひたすらかわいい!
しかし、この時はほぼ初めての野生との遭遇だったためビビって窓は少しだけしか開けていない・・・
このあとも親御さんらしきキリンにも遭遇

次は、ゾウファミリー!思わず大興奮!
ゾウ達は私たちのことあまり気づいてなさそう?気にしてなさそう?なので勇気を出して窓を大きめに開けてみた。

他にもいろいろな中型動物にも遭遇

思ったより早すぎた野生動物との遭遇にひととおり騒いで落ち着いたとき、「国立公園に入ってないのにこの遭遇率とは?」というところで野外な宿に泊まって私たちは無事明日を迎えられるのかと心配になりました。

しかし、着いてみると宿の周りは大きな動物が迷い込んでこないように電線が張られており、夜間はマサイ族の男性たちが警備していて追っ払ってくれているようでひとまず安心!

 

  • テント泊ならではのお部屋と外の一体感

お部屋は一棟ずつならんでいて、一段上がったところにサファリテントが張られています。
そのテントが茅葺のような屋根に覆われているスタイル。

完全なグランピング仕様のお部屋で、テンションがあがる一方!

テラスに置かれている木組みのかわいい椅子とソファーに座ってボーっとしていると、日本ではボーっとしていたら見れないような小動物が遊びに来てくれる勝手にサファリスタイル。

鮮やかな鳥。

鮮やかすぎる色のトカゲ。

沖縄の生き物だと思ってたマングース。

昼はリフレッシュ感のある鳥たちの声が聞こえてきて最高なものの、夜は多くの様々な動物の鳴き声が四方八方から聞こえてくる。

特にカエル(?)のような、思わず笑いが止まらなくなってしまうような独特な鳴き声には笑わされました。
そのような状況で網戸を閉めても外との仕切りはテント布一枚。
寝れるかな?と思ったものの時差ボケのせいで秒で就寝。

四駆を貸し切ってサファらなくても”アフリカでグランピング”というだけでもう楽しさが溢れて仕方のない時間が過ごせることがわかりました。

ケニアでのグランピングな一日

アフリカのグランピングは国立公園内、または公園に隣接しておりワイルドすぎて迂闊に外にお散歩には行けません、お買い物にも行けません・・・・
そんな状況のため、3食のオールインクルーシブな宿がほとんどです。(くれぐれも素泊まりで予約しないよう・・・)
ホテルでぼーっとする、国立公園にサファリに行く、マサイ族の村に遊びに行く以外のコンテンツはほぼ皆無なのです。

  • 1日目:移動→ホテルでだらだら

朝からナイロビ→キマナに移動後、昼頃チェックイン。

ラグジュアリー感よりもサファリのキャンプ感、wood感満載でかわいい。

普通のホテルの感覚だったので、昼も食べずにこんな過疎地まで勢いで来てしまったため、昼ごはんはどうしよう・・・と思っていたら、1時からランチだよ~とのことで1日目のランチは込み。安心!

毎食好きなものを好きなだけ食べれるビュッフェ方式で、毎食コンテンツがちゃんと違って飽きない!

ご飯を食べたらサバンナの中のオアシス!プールに飛び込もう!と思ったが小雨季の11月はケニア人曰く”winter”。

昼間と違って朝晩の気温が下がっているため、こんなにいい天気なのにプールの水温が上がっておらず冷たすぎて泳ぐのは断念・・・
夕方まで読書したり爆睡したりしてプールサイドで過ごす。

だらだらしていたら日が暮れて少しだけ肌寒くなってきました。
なぜなら、”winter”だから・・・

夕日で空がピンクがかったところにちょうどきれいにキリマンジャロが!
キリマンジャロはタンザニア領域の山だけど、アンボセリ国立公園からがきれいに見えるらしいです(ケニア人曰く)

ボーっとしたり散歩していたら夜ご飯の時間に。

夜ご飯のビュッフェを楽しんでいると、奇声が聞こえてきました。
焚火のほうに近寄ったところマサイ族のパフォーマンスが始まっていた・・・!

独特のリズム、音楽、声、マサイジャンプに全員が笑顔になったところで、ひとりずつマサイ族と手をつないでマサイジャンプをさせられるという強制参加型アトラクションでした。

そして、宿くらいにしか電気が通っていないので、夜はなんといっても空が星だらけ。きれいでした。

  • 2日目:初めてのサファリ(ゲームドライブ)

動物は朝夕の涼しい時間に活発に動くんだ!!6時半集合!!と言われたので、6時からの朝ごはんでとりあえずケニアのコーヒーと軽食を

コーヒーはミルクを混ぜるととてもおいしかったのだけれど、コーヒー界では、アフリカはおいしいお豆は全部輸出してしまうので現地で飲むものはあまりおいしくないという認識があるようです。

そして、初めてのサファリ。現地に行ってから知りましたが四駆で駆け巡ることを”ゲームドライブ”といいます。

小雨季のため、朝は曇りがちですが、朝っぱらから朝ごはんを求めて活動している動物たちに早速遭遇!

11時ごろまで国立公園内を駆け巡った後、念のため見ておこうかとマサイ族の集落へ向かうことになり、マサイ族パフォーマンス再び!

男性だけではなく女性も、子供も並んでいる・・・かわいい!
25USDを支払い村の中を案内してもらう仕組み。

まずはここでも歓迎の舞+参加型マサイジャンプが始まり、お祈りみたいなもので締めくくられパフォーマンス終了

マサイ族の日々の生活について英語で詳細に教えてもらいました。
水道もガスも電気もないワイルドな生活は本当に私には無理!としか言いようがない・・・・尊敬します。

土壁で作ったおうちは定期的に壊してあたらしいものを作り直していたり、集落はドーナツ状になっていて、中心の穴は家畜(=集落の財産)のためのスペースだそう(めちゃめちゃハエがいました・・・)

マサイ族はいまだに一夫多妻制。

骨折した時以外は病院に行かず、基本的に症状に合わせた木を煎じて飲んでマラリアも治っちゃうらしいです。

家庭訪問もさせてもらい満足したので帰ろうというところで、コミュニティーのために土産を買ってくれ!と、街での売値の5倍程の価格で大量生産系お土産を売りつけられる、というものすごく不快なイベントが待っていました
(かわいくて、独創性のあるものならお金払うのに・・・・)

どっと精神的に疲れた後宿に戻り、ランチタイム。
また夕方ごろまでダラダラとホテル内で過ごします。

(木の感じがそのまま生かされている家具たちが本当に本当にかわいい・・・)

そして16時ごろからゲームドライブ後半!
国立公園は広いのでまだまだ見るものがたくさんあります。

角が特徴的なバッファローたち。

ほかにも、めったに見られないというヒョウ柄のネコのようなサーバルキャットや、ダチョウなどたくさんの動物に遭遇!

様々な種類の鳥

日が暮れる前に宿に帰還し、ディナータイム
ついにケニアの主食”ugari”現る・・・

トウモロコシやキャッサバの粉を練ったウガリは私と友達にとって破滅的に苦手な味で、思わず回りの現地の人たちに本当にこれ好きなの?と聞いてみたり・・・

たとえ破滅的に苦手なメニューがでても、ちゃんと洋風なメニューもたくさん並んでいるので安心して食事ができます!

そしてもう既にマサイ族のパフォーマンスはお腹いっぱいなのでマサイ族が来る前に焚火を堪能

  • 3日目:チェックアウト

ついに居心地の良すぎた宿をチェックアウト。
朝ご飯をたべて四駆に乗ってアンボセリ国立公園をサファリしながら突っ切り、タンザニアとのボーダーに向かいました。

最終日もありえないレベルの大量のぞうが目の前を横切ったり、全力疾走のライオン夫婦に遭遇するなどいつもゲームドライブをしているドライバーさんも大興奮の2日間を過ごすことができました。

やはり、街からの日帰りサファリではなく、周辺で滞在して何度かゲームドライブにトライすべきですね!

アフリカのグランピングまとめ

アフリカのグランピングのメインアトラクションはサファリでフォトハンティングを楽しむ”ゲームドライブ”です。サファリも1日のみではなく、数日かけて粘ることでたくさんの動物に遭遇できる可能性を高めることができます。

しかし、ゲームドライブのための宿泊というだけではなく
アフリカの郊外ならではの広大な大自然のなかでゆったりグランピングを楽しむことも大きな目的になりえるほどの素敵な時間を過ごすことができました。
日本とは異なる草木、動物などたくさんの自然に囲まれ過ごす時間はとっても贅沢!

何より、アフリカの郊外だけど、水もお湯も電気も安定し、ご飯もおいしく、快適に過ごすことができたことも驚き!(電波は微妙!)

ここは、サファリっぽいわんぱくな感じですが、もっとラグジュアリーなグランピング施設もたくさんあります。
また、ケニアだけではなく、東・南アフリカのどの国にも地形を活かしたグランピング施設がたくさんあります。
そして、もっと動物に近づけるグランピング施設もあります。
*ただし、その場合は国立公園内の場合が多く、宿泊した日数分の入場料+車使用日数分の車の入場料、場所や国によっては入場料とはまた別に宿泊料がとられ、かなりの出費になるので要注意です!

ぜひ、アフリカにグランピングしにいきましょう!!

この記事に関連するタグ

  • 体験記・ブログ
  • 初心者向け
  • 女子旅
  • 海外グランピング

新着特集

特集 一覧へ